『虐殺器官』のアニメ映画を見直した

 原作読んでない人絶対わからないだろうから糞(意訳)と原作厨言うたびに、う~んとなる。俺は別にアニメ初見の人を置いてけぼりにしても、ある程度はいいのではないかと思う。究極、いくら初見が置いてけぼりといっても最低限作品としての体をなしていれば良いとすら思う。尺の関係があるから、アニメ初見の人に合わせて原作から改変するか、アニメ初見に不親切で原作好きにすり寄るかしかない。前者の場合アニメ自体が原作厨から叩かれてしまい評価が下がって結局初見が寄ってこなくなる可能性がある。一方後者の場合、上に書いたようなことを指摘されるかもしれないが、あーいうこと言ってるやつはろくでもない無責任野郎なのでOK(ごめんなさい)。

 この作品はアニメ初見じゃ細部の理解が厳しいかもしれないので原作を読んでほしい。でも決してアニメも駄作じゃないし、単体として見ても素晴らしい出来栄えだと感じる。自分も原作を読んだのがもう5年近く前なのでほとんど初見みたいなものだけどそれでも覚えている範囲内で語るとやっぱりラストのシーンはやっぱり本で読んだほうがいいと思う。

 この作品の続編(舞台設定だけ)だと考えられている『ハーモニー』は海外の何のの賞をもらったらしいけどこの作品は無理だろうと思う。作品的な良し悪しとかの問題じゃなくてアメリカが舞台で主人公がアメリカ人だから。

 ここからは関係ない自分語りだけど、海外のTwitterとかRedditとかをここ一年くらいかなり見るようになってから歪曲された日本の像、それは日本人が大好きな外国人から見た日本じゃなくて、ステレオタイプオリエンタリズム的な差別的見方とが混じってるようなやつをさんざん見てきて、さらに誤った日本の知識をトリビア見たく広められている様子を見てとにかく海外から見た日本が嫌いになった。
そのせいで逆の日本人が描く海外ってのも好めなくなってしまった。『ゲームの王国』は別ね。