読んだ本とか②

『「わかる」とはどういうことか 認識の脳科学』 山鳥

 残念な本。本当にちくま新書?いや新書の出版社ごとの特徴別に詳しくないけど、ブルーバックスの中高生向けにわかりやすく書かれた本だと思った。でも中高生向けっていうタイプの新書読む中高生は学習意欲高くて、他じゃ物足りないからそういう本を読んでる部分はあると思うので、この子供向けみたいな文体は裏切りだな。

 冗長。全く詳しくない。例えるなら大学の一般教養過程の科目をさらに中学生に向けて授業したものをもとに書いてる感じ。

 略せばいいのにっていう例えを延々とやってたりするの見ると、あぁこういう教員いるなぁって、中学生相手にしてんのかな?

 例えってなんのためにあるのか、ということについてもう一度考えるきっかけを与えるだろう

 著者が1939年生まれと聞いて納得。高齢になりすぎると一般向けの文章が中学生むけ、もしくは高齢者向けになりがちなので、これからは新書読むときに気をつけよう。著者の年齢が高すぎると買う価値なし。

 わかる=秩序づけ=エントロピーの減少=生命活動(シュレディンガー)の部分だけ面白かったけど本筋とはあんまり関係ない。

 

LGBTを読み解く クィアスタディーズ入門』森山至貴

 新書ってこうあるべきだなっていう見本みたいな本。こういう形の新書をこれからも読み進めていく。
①論の構成がしっかりしている
②本の全体像がしっかりしており、わかりやすい
③目的が明確である。
④初学者の学習の第一歩となるように配慮されている
⑤最後に文献の紹介
⑥事実を重要視している
➆比喩が的確、いらないことは書いてない、簡潔

 内容についてはあとで詳しくまとめたい。自分のために。これは良書。