機動戦士ガンダム00を見直した①

 まずは、一期について話します。もちろんネタバレあり。

 まず、最高に楽しめた!!一回目より面白く感じた。初めて00見たのは、確か中学生の頃だったと思う。00以外にも中学生の頃に好きだった作品を今あらためて見返すことが少なくないが、当時の感性はやっぱり今とは全く違っていて、うざい懐古厨になることが多々合った。けど、今回は全く逆。

 序盤は少しグダってるというか、イマイチだと感じる要素が多かった。展開遅めだし、キャラデザも凄く幼く感じたし、いちいちセリフが臭くて、全体的に登場人物が子供っぽすぎててた。演出も王道すぎたりとやっぱり自分はもうこの作品を楽しめなくなったのかなぁなんて思った。

 いくら細部が子供向けっぽくても、戦闘シーンがうまく描けていればガンダムだし許せるって思ったけど、敵と味方に圧倒的戦力差あるから正直毎回の戦闘が尻すぼみで、しょぼい感じだし、少々盛り上がりにかける。政治的な各勢力の描き方もさして重要視してないのか、茶番感強くて、いまいちだった。


 しかし、中盤あたりから一気に加速して面白くなっていった!!具体的にはスローネが出てくるあたり、このあたりから急激に面白くなっていった。
 サーシェスとかグラハムとかの敵キャラがものすごくいい味出してくるし、勢力が増えてそれぞれの思惑の交錯がしてくるのも良かったし、敵のモビルスーツの性能が上がって、ソレスタルビーイングの優位性が薄れつつあることで、ソレスタルビーイングとは何なのかという問題に主人公たちが直面していくのがなお良い。彼らは言ってみれば世界のはみ出しものなわけで、自分らのアイデンティティソレスタルビーイングガンダム、もしくはヴェーダに依ってるからこそ、ソレスタルビーイングの存在意義があ揺れると、本当に脆い。ここらへんから、一気に幼い感じとか、臭さが消えて言ったように感じた。最終的には、彼らがそれぞれ自分自身の戦う理由、自分にとってのソレスタルビーイングを確立させることで圧倒的に成長して強くなっていった。
 そしてその過程が、先程も述べたように序盤の幼さと対比になって、非常にうまく表れている。俺がイマイチかなぁって思っていた、序盤が実はこの作品を最高に面白いものしていました。ということだった。そしてその過程は、ソレスタルビーイングのメンバーだけでなく、沙慈とルイスについても言えるんだよね。序盤は危機感のない一般人、しかし事故をきっかけに彼らの人生も大きく変わり、自分自身も変わらなければならなくなった。成長せざるを得なくなった。
 ソレスタルビーイングが優位性を失って、危機になってく過程と沙慈とルイスが日常から非日常にシフトしていく過程が、物語がクライマックスに向かっていく物語を増していくのもいい。
 そして終盤の圧倒的な作画の良さと、密度よ!!!もう最後の2話なんて密度高すぎてよくここまで詰め込められたなぁとただただ感心するばかり。もちろん、ハロのロックオン連呼は泣いたけど、その次の回のリヒティとクリスのほうが個人的には辛かった。幸せになってほしかった。かっこいいシーンも多くて、サーシェスがロックオンの効き目が見えてないことすぐに悟るシーンとか痺れる。

いや最高。あらためて見返してよかった。