『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』読んだ

 

  なんでこの本読んだんだろうか?

 今の自分は何者でもないし、何者にもなれそうもないただの大学生。そのくせ何者かになりたいっていう思いだけが小さい頃から強くあった。特別好きなことがあるわけでもないし、なにかに向かって努力したりしているわけでもない。こんな自分にとっとと見切りをつけたいと思って、何気なくこの本を手にとった……わけではない。なんとなくbook offで見つけただけである。

 まぁ本一冊で。しかもただの対談集で、自分の人生の考えが変わったりはしない。そうそう簡単には20年間の積み重ねを変えることは出来ない。だけどこういった類の新書の恐ろしいところは、読んでいる最中と読んだあとの少しの期間、それなりに前向きになれて、自分への可の生を無限に感じたり、気持ちがいいことにあるんだよな。恐ろしい。

 理系の大学生の観点からすると、山中伸弥教授と山極壽一教授の章にやはり興味があった。両人ともに、今の大学生には失敗を恐れず、またもし失敗しても諦めずに自分にしか出来ないことや夢中になれることをやり通してほしいと仰っていた。

 自分はどうだろうか?自分にしか出来ないことって何だ?夢中になれることって何だ?

 

 いつも通り、ポエムになってしまった……